ミルウォーキー・ブルワーズで一際注目を集めている選手がいる。
内野手のエリック・テイムズ(Eric Thames)である。
テイムズは、韓国プロ野球(KBO)で3年間プレーし、124本塁打をマークするなど大活躍。2015年には、KBOのNCダイノスで、本塁打47本、盗塁40を達成。40-40はアジアプロ野球史上初の快挙であったという。テイムズはこの年MVPを獲得した。
こういった活躍を評価したブルワーズが、150万ドルの出来高がついた3年1600万ドルの契約で2016年オフにテイムズを獲得。
ブルワーズの高い評価に応えるように、テイムズは開幕から好調を維持。開幕12試合で、42打数17安打で打率.405、7本塁打、12打点、OPS 1.479と、驚異的な数字を残している。
苦労したキャリア前半
このような華々しい活躍をしているテイムズだが、実は結構苦労人だ。
メジャーでのキャリアを2011年にトロント・ブルージェイズでスタートさせたものの、1年目は95試合出て、打率.262、本塁打12本、OPS .769の成績を残したが、2年目にはシアトル・マリナーズにトレードされる。
その後、2013年にはボルティモア・オリオールズとヒューストン・アストロズと契約するが、いずれも長続きせず、テイムズは韓国へ渡ることになる。結果として、テイムズのこの決断は正しかったといえるだろう。
韓国で一躍スターとなった後、メジャーで最高のスタートを切った。長年の苦労が実を結んだ。