2017年4月9日 エンジェル・スタジアム(Angel Stadium)
マリナーズの岩隈久志は、敵地のエンジェルス戦に先発登板。6回を投げて2安打1失点の好投。チームが6点のリードを保った状態で降板したものの、リリーフ陣が失点を重ね、今季初勝利はならなかった。
岩隈は、2回に先頭打者のWBCオランダ代表アンドレトン・シモンズ(Andrelton Simmons)にソロホームランを打たれ、一時同点とされるも、その後は味方打線が6点を挙げる中、エンジェルス打線に追加点を許さなかった。
6点差で勝ち投手の権利を持っていたので、岩隈の勝利は確実か、と思われたが、そうは問屋が卸さない。
9-3で迎えた9回裏、ケイシー・フィーン(Casey Fien)がマウンドに上がると状況が一変する。
フィーンは、この回先頭打者のアルバート・プホールズ(Albert Pujols)にソロホームランを浴びると、次のクリフ・ペニントン(Cliff Pennington)に四球を与え、CJ・クロン(C.J. Cron)にヒットを浴び、ベン・リビア(Ben Revere)にストレートのファーボールを与えノーアウト満塁のピンチを招く。
結局、フィーンは1アウトも取れないままエドウィン・ディアス(Edwin Diaz)にマウンドを譲ることになったが、エンジェルス打線の流れは止まらない。
1点追加点を許した後、何とか2アウトまでこぎつけるが、その後ユネル・エスコバー(Yunel Escobar)に2点タイムリー二塁打を打たれると、コール・カルフーン(Kole Calhoun)とマイク・トラウト(Mike Trout)に連続でストレートのファーボールを出す。
最後は、この回2回目の打席となったプホールズとペニントンに連続タイムリーを許し、マリナーズはサヨナラ負け。
マリナーズのリリーフ陣が情けなすぎる…。打たれるのは仕方がないにしても、ディアスの2打席連続のストレートの四球とはどういうことだ?
フィーンは1アウトも取れずにチームを窮地に陥れただけだし、これは中継ぎ陣が不安だ。
エンジェルスにとっては、6点差の逆転劇というのは気持ちのいい勝ち方だっただろうね。最後まで試合を観ていたファンは興奮しただろう。途中であきらめて帰っちゃったファンはもったいないことをしただろうけれど。